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ガッツリ落花生

 
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品種情報

(情報元)野口種苗研究所

※2023年現在、ラインナップから外れています。

特徴
普通の落花生の倍大きいジャンボ落花生。千葉県が育成した登録品種「おおまさり」ではないそうなので、超大粒種元祖のジェンキンスジャンボかバージニアジャンボではないかと思われるが、不詳。ジェンキンスジャンボはアメリカジョージア州生まれ。改良してバージニアジャンボが生まれた。

マメ科ラッカセイ属

収穫期 10月頃。
播種期 5月下旬~6月上旬。
発芽適温 25~30℃と高温を要する。
生育適温 20~30℃
播種法 通常直まき。鳥害を防ぐためにはポットで苗を育て定植する。
覆土 種を横にして水平に置き3㎝ぐらい土をかける。
種子寿命 充分乾燥した種を低温低湿度で保存した場合。約2年間。
休眠 匍匐性大粒種は休眠期が長い(4~7ヵ月)と言われている。
種子保存法 含水率が10%以下になるよう充分乾燥し低温低湿度で保存。
栽培法
千葉半立種に比べ匍匐性が強いので、株間は40~50㎝に空ける。乾燥に強いので水はけのよい砂質土壌に向く。発芽に高温を要するのでポリマルチを敷いて地温を上げると良い。黄色の花が咲いた後、子房柄が地中に伸びて結実するので、関東では発芽後40日位でマルチを外すが、寒地では収穫まで外さない。
採種法
収穫後莢ごと日に当てて充分乾燥し、播種期まで保存して置いた莢を手で割り、発芽部である胚を傷つけないようにして取り出した赤い種皮に包まれた南京豆を種として利用する。

さあ、やってみよう!

今やオズランドの看板商品の一つ「掘りたて!ガッツリ生落花生」

始まりは「お一人様一袋限定(15粒入り)」を購入して試験栽培した2018年。

初めて食べた「掘りたて茹で落花生」の衝撃!そして十分に確保できた翌年分の種。

2019年の失敗を乗り越えて栽培方法を確立し、現在に至ります。

今では手に入らない貴重な種

2019年のマルチなし栽培

仕方なく、落花生もろとも刈払い

なんとか収穫するも、大量の無駄が…

株間は40~50㎝との説明ですが、掘るときに隣の株の分まで掘ってしまったり枝が絡まったりと、やってみると大変。

もともと大粒種の落花生は匍匐性が強い(横に広がる)のですが、経験則で株間を70㎝にして栽培します。

そして周囲の草の生育に負けないように、落花するまでは黒マルチを使用。

種蒔き直後は鳥に食べられる被害を良く聞きますが、オズランドでは全く被害なし。

もし心配であれば、不織布をベタ掛けしておきます。

2.5mの畝に1.8mの黒マルチ

5月下旬に直播

7~10日、力強く発芽開始!

種蒔きから1カ月

種蒔きから約2か月。7月下旬には落花生の名前の通り、咲いた花がポトンと地面に落ちます。

そしてその付け根から「子房柄(しぼうへい)」と呼ばれる根っこのようなものが伸びて地中にもぐり、その先に落花生ができます。

鮮やかな落花生の花

落ちた花と、マルチに刺さった子房柄

このタイミングで、丁寧に株を避けながら一気に黒マルチをはがします。

株を引っ掛けないよう丁寧に

周囲と見比べれば効果は一目瞭然

この後収穫までそのまま。土寄せも不要。少しは草も生えてきますが許容範囲。

そしていよいよ10月。

約1カ月かけて全て掘り上げます。

旺盛な生育で草の浸食を凌駕

ザックザク!タイミングもバッチリ!

粗選別しながら収穫

泥を落とします

時々「泥付きのままで下さい」と言われますが、粘土質土壌の為ベッタリとくっついた泥を落とさないと、傷んだものを選別することもできず、重量も相当変わってしまいますので、無責任な販売にならないようお断りしてます。

一粒一粒丁寧に洗浄・選別

軽く水を切った後袋詰めし、最短でお届け

傷んだものを外します

疑わしきは試し割り

見た目だけでなく触った感じも含め、一粒一粒丁寧に選別しているつもりではありますが、万が一傷んだものが混入しておりましたら、どうかご容赦下さい。

かなりの数に上る疑わしきものは、外したり、割って確認します。

その結果全然問題なかったというものも沢山出てしまいますが、一切無駄にはしません。

産直の売れ残り品も、引き上げてすぐに乾燥させれば翌年の種になります。

割ってしまったものは乾燥ピーナツに

天日で乾燥させて翌年の種に

この時期ならではの贅沢メニューも生産者の特権です。

落花生の豆ごはん

天日乾燥!極上ソルトピーナッツ

なかなか大変ですが、しっかりと乾燥させた落花生の殻を全て割って、その年の種を確保するのも大事な仕事。

良い種を残します

のんびり冬仕事ですな

多くの方に御好評頂いているガッツリ落花生。

気付けば野口種苗さんのラインナップからも消えており、なかなか手に入らない希少な落花生。

毎年大切に育てながら、生命を継いでいきます。

君はもう、イモでいいよ…

 

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