ガッツリ落花生
品種情報
(情報元)野口種苗研究所
※2023年現在、ラインナップから外れています。
マメ科ラッカセイ属
収穫期 | 10月頃。 |
播種期 | 5月下旬~6月上旬。 |
発芽適温 | 25~30℃と高温を要する。 |
生育適温 | 20~30℃ |
播種法 | 通常直まき。鳥害を防ぐためにはポットで苗を育て定植する。 |
覆土 | 種を横にして水平に置き3㎝ぐらい土をかける。 |
種子寿命 | 充分乾燥した種を低温低湿度で保存した場合。約2年間。 |
休眠 | 匍匐性大粒種は休眠期が長い(4~7ヵ月)と言われている。 |
種子保存法 | 含水率が10%以下になるよう充分乾燥し低温低湿度で保存。 |
さあ、やってみよう!
今やオズランドの看板商品の一つ「掘りたて!ガッツリ生落花生」
始まりは「お一人様一袋限定(15粒入り)」を購入して試験栽培した2018年。
初めて食べた「掘りたて茹で落花生」の衝撃!そして十分に確保できた翌年分の種。
2019年の失敗を乗り越えて栽培方法を確立し、現在に至ります。
株間は40~50㎝との説明ですが、掘るときに隣の株の分まで掘ってしまったり枝が絡まったりと、やってみると大変。
もともと大粒種の落花生は匍匐性が強い(横に広がる)のですが、経験則で株間を70㎝にして栽培します。
そして周囲の草の生育に負けないように、落花するまでは黒マルチを使用。
種蒔き直後は鳥に食べられる被害を良く聞きますが、オズランドでは全く被害なし。
もし心配であれば、不織布をベタ掛けしておきます。
種蒔きから約2か月。7月下旬には落花生の名前の通り、咲いた花がポトンと地面に落ちます。
そしてその付け根から「子房柄(しぼうへい)」と呼ばれる根っこのようなものが伸びて地中にもぐり、その先に落花生ができます。
このタイミングで、丁寧に株を避けながら一気に黒マルチをはがします。
この後収穫までそのまま。土寄せも不要。少しは草も生えてきますが許容範囲。
そしていよいよ10月。
約1カ月かけて全て掘り上げます。
時々「泥付きのままで下さい」と言われますが、粘土質土壌の為ベッタリとくっついた泥を落とさないと、傷んだものを選別することもできず、重量も相当変わってしまいますので、無責任な販売にならないようお断りしてます。
見た目だけでなく触った感じも含め、一粒一粒丁寧に選別しているつもりではありますが、万が一傷んだものが混入しておりましたら、どうかご容赦下さい。
かなりの数に上る疑わしきものは、外したり、割って確認します。
その結果全然問題なかったというものも沢山出てしまいますが、一切無駄にはしません。
産直の売れ残り品も、引き上げてすぐに乾燥させれば翌年の種になります。
この時期ならではの贅沢メニューも生産者の特権です。
なかなか大変ですが、しっかりと乾燥させた落花生の殻を全て割って、その年の種を確保するのも大事な仕事。
多くの方に御好評頂いているガッツリ落花生。
気付けば野口種苗さんのラインナップからも消えており、なかなか手に入らない希少な落花生。
毎年大切に育てながら、生命を継いでいきます。