大根にチャレンジ!
辛味大根を選択
大根も色んな品種がありますが、四季蒔倍辛大根(しきまきばいからだいこん)という品種を選んでみました。
理由は3つ。
①特段辛い物好きというわけでは無いのですが、作物の特徴がより強く出ると言われる自然栽培で育てたら、どんな辛味大根になるのか興味深々。
②そんなに大きくなく深くまで根を張る必要がないので、畑の畝作りが割とラクなはず。
③四季蒔という名前の通り、周年供給を目的に改良・選抜・固定された品種なのだそうです!
あ、大失敗!…おバカさんよね
9月20日に種蒔きしました。
マルチをしていない畝で育てたいと思い、マルチなしエリアに78カ所3粒蒔き。ちょっと余った種をマルチありの畝に6カ所。
最初は良かったんです。播種から1週間、マルチのありなし関係なくほぼ全ての芽が出揃いました。
良く考えると畝作ってからしばらく放置しているので、雨に打たれて日に照らされ…土が固まってるのは当たり前。とてつもなく根本的なミス。
ちょっとでも耕してから蒔きなさいよ…。
この時は「地温の差かな~」くらいで全く気付いてません。
一本残して間引き。…やっと気付きました。マルチエリアの間引き苗はスルッと抜けるのに対して「ブチッ!」
土が固すぎてなかなか根を張れずに苦しんでいたんです。
それでも頑張って根を伸ばそうとしていたんですね。
今回の失敗を悟りながらも、であればもう一つ実験にチャレンジ!
丁寧に間引いた苗をマルチエリアに移植してみました。
移植に弱い(というより普通やらない)作物を移植してみたらどうなるのか。
直雨だけでなく、直風からも守る為に不織布でトンネル掛け。
本来そこまで過保護に育てる作物ではありませんが、やれることは全部やってみます。
種蒔きから58日目
11月17日。種蒔きから58日経ちました。
余った種を実験的にでもマルチエリアに蒔いておいて本当に良かった。結局この6本だけは今回ちゃんと育ってくれたので、かろうじて完成形を見ることができました。
一方でマルチなしエリアの状況は…。
本当に苛酷な状況で、それでも「生きよう」という意思を感じました。
「ごめんね、ありがとう」と声をかけながら、最後まで見届けたいと思います。
一方こちらは間引きちゃんたち。相当なストレスがあったはずですが、再度頑張って根を張り、ここまで成長してくれました。
しっかり育ってくれた四季蒔倍辛大根。大きさを測ってみたら長さ15㎝、太さ6㎝でした。
説明だと長さ10~20㎝、太さ3~5㎝とのことなので、本当に立派に育ってくれました。
激辛なわけでもなく、風味豊かでほど良い辛さ。最高の大根おろし頂きました。
降り続く雨、数年振りの大雪。苛酷な冬を越えて3月になりました。
そろそろ畑を片付けなければと、間引きちゃんたちを全て抜いてみました。
さすがに小さいものが多かったのですが意外と形はしっかりしてました。
しかし、手間はかかるしリスクは高いし。間引きちゃんの移植はやるもんじゃないですね。
少し大きめのものは、自然栽培を応援して下さり普段からお世話になっている、近所のそば処浄楽さんが買って下さることに。本当に本当に感謝です。
採種や時期ずらし等、やってみたいことはまだまだあります。
再度挑戦するにしても、他の作物への取り組みにおいても、今回の失敗は非常に勉強になりました。
品質への満足もさることながら、思い出の一品として百姓ひろばオズランドのレギュラー確定です!