ナスを作ってみました
まずは形から入ってみます
なぜかナスの栽培記録だけ異常に少ない…。
自分が料理して食べるイメージが全くない為に、愛着が湧かなかったからだと思うんです。はい。
それならなぜ作ったのかというと…見た目ですかね。まあ、ノリですよ!
まずは形から入ってみます。
埼玉県の無肥料・自然栽培農家、関野幸生(せきのゆきお)さんが育てて採種された真黒ナスの種。
…マックロじゃありませんよ、シンクロです。僕は日焼けで真っ黒ですが。
関野農園代表の関野さんは、自然栽培&自律 [種・作物・関わるすべての人の自律] 栽培の定着を促進する団体「nico」の会長も務めておられます。
同じく埼玉の自然栽培農家である渋谷正和さんとの共著『とっておきの野菜づくり』は、有機&自然栽培に特化した本で、写真も多くて非常にわかりやすく、僕もいつも参考にさせてもらってます。
…そんな大事なナスの種。
こんな僕で申し訳ない気もしますが育ててみたいと思います。
特製『ラップ行灯』!
3月15日に種蒔きして、二ヶ月でやっとこの大きさ。
愛着ないのでスネているんでしょうか…。
畑に定植しますが、苗が小さ過ぎて風で折れそう。
セオリー通りだと、行灯(あんどん)かぶせてあげるんだけど、1本の苗に柱4本必要。面倒臭い…。
家庭菜園の畑で良く見かける、肥料の袋なんかを苗にかぶせてあるアレですね。
「何かいい方法ないかしら…」ホームセンターでウロウロ、ブツブツ…。
閃いたっ!!ラップ行灯(あんどん)!
最初の番線加工だけはちょっと大変ですが、一度作れば使い回せます。
ラップの幅が、そのまま行灯の高さ。30㎝まで育てばちょうど支柱上げのタイミングです。
設置&撤収も簡単!陽当たりも抜群!
このアイデア、実はナスの為ではなく、同時に定植したトマト200株の為に考えた方法だというのはナスには内緒です。
…しかしナスちっちゃ。
定植から3週間、ラップ行灯に守られてスクスクと育っております。
さらに1週間後にはラップ行灯開放&無事に支柱上げ!
この画期的なアイデア、周囲の農家さんからは「初心者の浅知恵」と笑われました。
石ナス作りのプロ!
まあ、どこでも言われる「肥しもやらんと出来るわけがなかろうが!」
全国でも珍しい、JAと市役所が自然栽培に力を入れていることで有名な、ここ羽咋市においても同じ。
しかしそんな方と話をしていると「…そんなことも知らないんですか?」と驚くのは初心者の僕の方。
ナスを作る話をしたところ「ワシの経験上、そんなん全部カッチカチの石ナスになるぞ!」
っていやいやいやいや、石ナスとは、特に低温期、花粉の活力が低下して受粉できないため、硬くて小さい実になってしまうという着果不良現象のこと。
雄花と雌花が別々の「他家受粉」なら雌花隔離なんぞできるでしょうが、ナスは一つの花の中におしべとめしべがある「自家受粉」の作物。逆にどうやって作ったのか教えて下さい。
石野の作ったナス「石ナス」
愛着のないまま最後まで育ててしまいました。
結局キレイなナスが沢山採れて、自家採種までしっかりできてしまいました。
試験販売やご近所へ試食のお渡しをしても、まだまだあります。
一念発起してフライパンで炒めて塩コショウ!…うん、激マズっ!!!
…料理覚えなさい。