八丈オクラ
品種情報
(情報元)野口種苗研究所
丸莢で、多少収穫が遅れて大きくなっても柔らかくて美味しい。八丈島伝来のオクラ。高さ二メートル以上となる高性種で、収穫期間も非常に長い。茹でて鰹節などかけて食べても美味しいが、独特の柔らかさを生かして生のまま刻み、サラダや和え物に。ヌメリの正体のムチラーゼ(ペクチン)は、胃潰瘍や大腸癌の予防になるという。
アオイ科フヨウ属
収穫期 | 7~10月頃まで。(10℃以下では生育しない) |
播種期 | 地温が上昇する5月頃から直播きにする。 |
発芽適温 | 25〜30℃ |
生育適温 | 15〜35℃ |
播種法 | 硬実なので一昼夜水に漬け、30cm間隔に数粒ずつまく。 |
覆土 | 1cmぐらい。 |
種子寿命 | 貯蔵条件が良ければ5年程度の寿命がある。 |
休眠 | 完全に乾燥させるとすぐ芽生えるので休眠期は無いようだ。 |
種子保存法 | 低温低湿度の場所で保存する。 |
さあ、やってみよう!
オクラは5月中旬に直播します。
「一昼夜水に浸ける」とのことですが、それでもなかなか発芽しにくいので、水を切った後もうしばらく高温多湿状態をキープし、3粒を目安に蒔くようにしてます。
いよいよ種蒔きですが、毎年悩まされるのがネキリムシ。
「ネキリ」という名ですが、根ではなく茎を地際でバッサリ切って地面に引きずり込むので、やられたらその時点でアウト。
2020年から塩ビ管を使った「ネキリムシガード」で対処してます。効果はゼロよりマシ。
オクラは初期の生育がかなり緩やかです。
種蒔きから約1か月後、生育の良い1株もしくは2株を残して間引きしながら、ネキリムシガードを撤去。
種蒔きから約2か月、大輪のきれいな花が咲き始めます。
花が咲いてから約1週間で収穫できます。
花が咲いている状況を一望し、その後の収穫量の目安が一目瞭然。
オクラは採り遅れると筋張ってとても食べられないのですが、この八丈オクラはある程度の大きさでも大丈夫。
自分の手を使って大まかに判断し、10~15㎝の大きさで収穫します。
オクラは割と長期間収穫できますが、ある程度早い段階で元気な株を数株選び、その株の実は種採り用に放置しておきます。
枯れて「カラカラ」と音がしだしたら収穫し、そのまま保存しておきます。
その後冬仕事にうってつけの種採り作業。
「ケバケバが厄介」という話を時々聞きますが、八丈オクラは全くケバケバしてません。
畑でそのまま「ポリッ」とおやつがわりにも最高!
「オクラが苦手」という方はあまり聞きません。
種が頑丈なら莢も頑丈。茎まで頑丈なので多少の風にはビクともしません。
栽培もかなり楽ですので、「これから畑をやってみたいけど何からやろう」という方へのイチオシ野菜です。